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2021年は国会を(時々)ちゃんと見る

1月と言えばお正月、そして通常国会開始である。
これまでは、なんとなくテレビをつけてNHKで国会中継をやっていると、つまらなくてチャンネルを変えてしまっていた。だって原稿棒読みだし、与党の質問はつまらないし、野党もみんなキレてるし。
いくら国会で議論しても、結局数で与党に押し切られるのだから時間の無駄だ、と話を聞くこともある。
自民党の安倍氏がこれまで国会で「桜を見る会」問題について「会費の補填はなかった」と繰り返し答弁してきたが、それが嘘であったことが分かり壮大な時間の無駄が明らかになったことも、無念というか失望というか、国会への期待が裏切られた気がした。

国会とは

それでもやはり、国会が(一応)機能しているというのはありがたいことだ。
国会は、主権者である国民の代表である国会議員によって構成される「国権の最高機関」だ。必ずしも一人一人の国民の意見が国会の決議に反映されるわけではないけれども、そこで熟議が行われることで政府の政策や法律案などの色々な問題点をあぶり出すこともできる

日本は三権分立制のもと、国会、裁判所、内閣の三権が相互に抑制しあっているということは、小学校の社会や中学校の公民の授業で学ぶ。
「国の唯一の立法機関」である国会は立法権を独占し(日本国憲法41条)、その主な仕事は法律を制定することである。他には条約の承認や憲法改正の発議、予算の議決、総理大臣の指名などの権限を持つ。

国会の種類

日本の国会には、通常国会、臨時国会、特別国会がある。
(この3種類とは別に「参議院の緊急集会」もあるが、今回は除く。)
この1月に召集されるのが通常国会だが、それぞれの違いを簡単に確認しておこう。

・通常国会(常会)
年に一回、1月に召集される。会期は150日間(2021年は6月16日まで)。1回のみ延長可能。次年度の予算案や、その実施に必要な法律案を審議。冒頭で内閣総理大臣が施政方針演説を行う。

・臨時国会(臨時会)
臨時の必要があるときに召集される(災害対策の補正予算や法律案審議など)。どちらかの議院の総議員の4分の1以上から要求があったとき、または内閣が必要と認めた時に臨時に召集される。会期はそのつど国会が決定する。2回まで延長可能。

・特別国会(特別会)
衆議院解散による衆議院議員総選挙後30日以内に召集される。召集とともに内閣が総辞職し、両議院で内閣総理大臣の使命が行われる。会期はそのつど国会が制定する。2回まで延長可能。

今国会の見どころ

今国会で焦点となるのは、やはり新型コロナウイルス対策であろう。
政府は過去最大の106兆6097億円の予算案を国会に提出した。一方で野党は、この予算案は緊急事態宣言前に編成されたものであり事業者への支援が不十分だとして、予算案の組みかえを求めている。
また、昨年末には立憲民主党の羽田雄一郎氏が新型コロナに感染して亡くなったが、国会議員や議員秘書らに感染が広がっている中、感染対策として出席議員数の制限やアクリル板設置などの措置が導入されているという。

今国会は、これまでよりも少し真剣に国会情報を追ってみようかなと思っている。新型コロナ対策は、私たちの命にかかわるものでもあるし。
そうは言っても日中にテレビやラジオをずっとつけていられる人は少ない。そんな人におすすめなのが、前にも紹介したTBSラジオ「荻上チキ・Session」だ。
平日15:30からの放送で、政治に関するテーマがよく扱われる。その中で、国会答弁の一部をピックアップして解説してくれるコーナーが時々ある。議員の声をそのまま流し、それに対してチキさんやゲストが「この発言はどういう意味なのか?」をコンパクトに解説してくれるので、分かりやすい。radikoで通勤・通学時に聞くこともできるので、もしよかったらどうぞ。

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